主語を「I」から「YOU」
タイプ別攻略法
はじめに
「天国」と「地獄」
「あの世」には「、天国」と「地獄」という世界があると言われています。
ただ「、この世」にいる私には、それらの世界がホントに存在するかは分かりません。
しかし、モノを売る「営業の世界」には、「天国」と「地獄」があります。
その世界で長年生きてきた私は、それらをこの目でハッキリ見てきました。
特に、数年前まで私が這いつくばっていた「地獄」。
それはもう凄惨な世界でした。
数字を上げたごく少数のみが棲める「営業天国」。
一方で、数字が上がらない大多数がひしめき合う「営業地獄」。
営業の世界は「勝てば官軍「」負ければ賊軍」とも称されますが、
私が棲んでいた「営業地獄」は、 そんな生易しい言葉では表現できません。
私が勤めていた営業所には営業マンが10名程度いました。
その営業所の中で、私は最底辺を漂っていました。
もっと分かりやすくいえば「、ビリ営業」でした。
「ビリ営業」の1日は、こんな感じです。
深い絶望と共に目が覚め、上司の叱責とともに始業する。
雨の日も雪の日も通いつめた顧客からは、
虫けらを見るような目であしらわれる。 大きな失意の中で、
帰社すると、始業時に拍車がかかったような上司の激が待っている。
目の前にデスクと椅子はありますが、実質ビリ営業に居場所はありません。 想像できますか?
そんな日が毎日毎日、何年間も続くのです。
一方、「営業天国」の住人は、私とはまったく別の世界に棲んでいました。
その人は、まるで後光がさしているように輝いているのです。
同僚でトップ営業マンの K 君です。
皆の前で上司から大げさに褒められ、同僚からは讃えられ、
女性社員も羨望のまなざしを送っています。
モノを売ったはずの顧客からは、お礼状とともにお歳暮が届いてます。
どれだけボーナスを貰っているのか、
いつも高級時計と品のいいオーダースーツをまとっています。
「何なんだ。この違いは・・・」
私は絶望と失意のはざまで、K 君と自分の差を見つければ、
この息苦しい「営業地獄」から這い上がれるかもしれない・・・。
そんな一縷の望みをかけ、1 本の細い蜘蛛の糸をよじのぼるように、
彼に時間を取ってもらい、 思い切って相談しました。
「営業地獄」で喘いでいる私をライバルとも思わないのか、
彼は親身に相談に乗ってくれました。
「君と僕は何が違うのか?」 そんな質問を投げかけたかったのですが、
さすがにプライドが許しません。そこで、ほぼ同じことで すが、
こんな風に聞いてみました。
「『トップ営業』と『ビリ営業』の違いは何か?」
すると、しばらく天井を見つめ考えていた
彼は 1 枚のメモを取り出して、スラスラと書いて、私にくれました。
メモの内容は、たった 1 行です。 「私から、あなたへ???」
最初私はこの意味がまったく分かりませんでした。
でも、分かろうと努力はしました。
数百冊の書籍を猛読し、同僚の営業電話に耳を澄ませ、
とにかくありとあらゆることをやりました。 すると・・・・!
3ヶ月後、予想し得ないことが起きたのです。
「営業地獄」から「営業天国」への 3 行アドバイス
なんと、支店にいる 10 名の営業マンのうち、
K 君に次いで 2 位の成績を収めることができたのです!
「I から You へ」というのは、
「自分」を主語にするのではなく、「顧客」を主語にして、顧客の困り
ごとを解決していくという意味だったのです。
そして、まだ奇跡が続きます。
1 年後には、全国 1000 名の営業マンのうち、
1 位を取ることができました。 不思議なもので、この頃には、
営業が生きがいになっていました。
それから数年間、トップの座を譲ることなく、
自分の技術を体系化していきました。
ある日、かつての私のようなビリ営業後輩から相談がありました。
「どうしたらトップ営業になれますか?
ビリ営業に足りないものは何ですか?」かつてK君が、
自分にしてくれたように、私は 1 枚のメモを取り出しました。
もちろん、まず K 君の教えを書きます。
というのも、当時の私は、K君の実績を超え「営業天国」の頂点を極め、
全国 1000 名近くの営業 マンでトップの成績をおさめていました。
本書では、私が実際に、K君(営業の師匠である、7社の会社起こし154事業全てを成功させてきた
川原悠伍さん)から学び、ビリからトップセールスになれたノウハウをお伝えしていきます。
ノウハウをマスターして、是非トップセールスを実現し
「営業天国」へ登ってみてください。
そこから見える景色は格別ですよ。