1.パワハラ予防カードとは
パワハラ予防カードとは、パワハラを未然に防ぐために知っておくべき知識と実践項目を厳選・順序化して55枚のカードにしたものです。
2.パワハラ予防カードの利用者
パワハラ予防カードの利用者は、主に会社の管理職(上司)、職場リーダーを想定しています。雇用形態にかかわらず1人でも部下を持つ方であれば利用者になります。
3.パワハラ予防カードの役割
パワハラ予防カードの役割は、働く人がパワハラを起こさないだけでなく、部下との関係の質を向上させ、心理的安全性が高く働きがいのある職場をつくることです。
4.パワハラ予防カード活用のメリット
<個人にとって>
- 部下との良好な関係づくりのポイントが理解でき、自信をもって部下と接することができるようになります。
- 自己理解が深まり、これまでとは違った枠組みで多面的に物事を見ることができるようになります。
- 状況に応じたパワハラ予防カードを選び実践することによって、短期間に部下との良好な人間関係が構築できます。
<会社にとって>
- 人間関係の質が向上し、その結果パワハラが起こらない組織風土を醸成することができます。
- 管理職・職場リーダーの人間関係構築力、人材育成力がアップし、従業員エンゲージメント※が向上します。
- 心理的安全性※の高い職場が形成されます。
※従業員エンゲージメント:会社・組織と個々の社員との関わり合い。組織に対する自発的な貢献意欲、会社・組織への信頼度や愛着心のことをいう。
※心理的安全性:他者の反応に怯えたり、羞恥心を感じたりすることなく、自然体の自分をさらけ出すことのできる環境や雰囲気のこと。心理的安全性が高い職場は、チームに所属する全てのメンバーがリラックスした状態で活動に参加することができ、自由な発言や提案をすることができる。
5.パワハラ予防カードの体系と項目一覧
パワハラ予防カードの体系と項目は次のようになります。
6.パワハラ予防カードの種類と内容(一部サンプル)
本製品は、55枚のパワハラ予防カードとそれを分類するための3枚の判定カードで構成されています。
【パワハラ予防の基礎知識習得に関するカード群】
<パワハラ定義カード:1枚>
パワハラの定義を最初に確認するためのカードです。定義をしっかり押さえることがパワハラ予防の大前提となります。
<パワハラ6類型カード:7枚>
何がパワハラに該当するのかを理解するためのカードです。
<グレーゾーンカード:10枚>
自社におけるグレーゾーンの線引きを明確にするためのカードです。自社の共通したパワハラに対する考え方を明確にしていきます。グレーゾーンをグレーで終わらせないことがパワハラ予防に有効です。
<パワハラ要因カード:3枚>
パワハラの起こるメカニズムと組織風土を知るためのカードです。メカニズムを知ることで冷静に自制をすることができます。また、パワハラを予防するための組織風土改革に取り組むことができます。
【自己理解/他者理解を促進するカード群】
<パーソナリティカード:9枚>
自分のパーソナリティを知って、自分と他者が異なることを理解するカードです。自分のことが理解できれば自ずと相手のことも理解でき、尊重できるようになります。
※当カードでは自己理解/他者理解を深めるために、エニアグラムを採用しています。
<認知の癖カード:9枚>
自分の認知の癖を知り、その考え方をどのように変えていけばよいかをサポートするカードです。認知(知覚・判断・想像・推論・決定等)の癖が、相手を否定したり、自分を苦しめ、人間関係を悪化させてしまう恐れがあります。
【関係の質の向上を高めるカード】
<関係の質カード:14枚>
他者とよりよい人間関係を築くためのカードです。人間関係の質の劣化は、一方通行の威圧的な主従関係を生み出します。人間関係の質が良好な状態を保ち、さらに向上させていくことが、パワハラの予防に欠かせません。
【行動指針づくりをサポートするためのカード】
<行動指針づくりカード:2枚>
「パワハラ予防カード」No.1〜No.53を参考にして、理想の職場について考え、パワハラを予防するための行動指針の作成をサポートするカードです。
【判定カード】
「Yesカード」「?カード」「Noカード」の計3枚で構成されており、カードワークを行う際、判定に用いるカードです。