私は、人前でスピーチをすることから逃げ続けました。小学生の５年生の頃だったと思いますが、総合朝会で全校生徒の前で何かの話をしなければならない機会がありました。全校生徒の前に立った瞬間（その前からも）、心臓の鼓動は高鳴り、その場から逃げ出したくなった経験があります。その場の空気とプレッシャーに負け、どもりながらしどろもどろになり、全校生徒の笑いものになったという大失態を経験しました。それ以来、人前で話すのが怖くなり、逃げの人生を歩むようになりました。この経験は長らく尾を引き成人してからも人前で話をするのは苦手なままでした。またサラリーマン時代に、長期の海外勤務から帰国し、今から考えれば何でもない様な事ですが、精神的に追い詰められてうつ病を経験します。サラリーマンとして致命的な挫折経験です。

 ですが、このうつ病を経験したことが私の人生に大きな転機をもたらしました。うつ病という大きな挫折をした事で自我の壁、コンフォートゾーンがリセットされ、素の自分が出せる様に脱皮し、素直になったのではないかと思っています。このうつ病によって、会社では職種を変わり、新規事業開拓の企画の仕事をする様になり、その過程で様々な人との出会いや奇跡的な経験をするようになりました。普通では出会うことのないであろう人と出会ったり、普通に常識で考えたら失敗する様なコンセプトの新規事業を提案をし、社内では見向きもされないのに、社外では霞が関の上位の役職の方に出会い、政府の専門委員会でそのコンセプトを述べる機会が与えられ、それをまた政府関係の国際会議に会社の幹部を連れ出して発表したりといった、普通ではあり得ない様な奇跡の連鎖が起こり、新規事業の創出に大きく貢献し、社内では大リストラの中、退職後も複数の就職の機会に恵まれ現在に至っています。人前で話すのが大の苦手であった小心者の私が、国際会議の場などでも臆することなくスピーチができる様になっていました。うつという挫折は死ぬほど耐え難い経験ではありましたが、その経験は私の人生で最高の出来事であったと今では大変感謝しております。これらの奇跡の連鎖が何故起こったのか不思議に思っていました。が、何か仕組みの様なものがあると予感を持って生きていました。そんな中で、般若心経に興味を持つようになり、とある師匠に出会い、学ぶ中で般若心経の根本原理である「縁起」と「唯識」なる概念を知るに至りました。

 そして、この「縁起」と「唯識」の概念によって、「人間の本質」・「現実の仕組み」・「宇宙の理」といった抽象度の高い世界観や概念を言葉や図解で説明でき、それらが全て一本の糸で繋がっており、上で述べた私の身に起こった挫折と奇跡のメカニズムも言語化して視覚化できると確信するに至りました。「人間の本質」や「現実の仕組み」を図解で視覚化して、分かり易く表現すれば、人の役に立つものが出来ると思い立ち、ブログとメルマガ投稿を始めたのが経緯です。「縁起」・「唯識」という釈迦の叡智をフレームワーク（土台）にしたのが図解「心の設計図」です。従って1600年の風雪を耐え抜いた普遍性のある考え方・哲学がベースにありますので、抽象度の高い、物事の本質を捉えた哲理が根底にあります。その上に現代の様々な現象や現代人の苦悩、日常的な課題や問題を図解で視覚化して表現しております。この図解を使って「自己変革」というテーマ・切り口で日々メルマガ投稿をしております。自分とは何か？人生とは何か？なぜ生きるのか？という誰もが持つ人間の根本を腑に落とすことによって視座を高め、あなたの可能性を広げていくサポートとコーチングを致します。

 挫折を経験し絶望感を味わい死の淵にも立った中で、意識の変革を起こして、自分の人生を阻害・抑圧している原因が「自分の中」に存在する事を発見しました。その心の仕組み・メカニズムを視覚化したのが図解「心の設計図」です。心理学、脳科学、量子力学、般若心経（縁起・唯識）と自分の実体験を結び付けて体系化しました。誰でも簡単に体得できるシンプルな意識の次元上昇メソッドを提供致します。あなたが望む人生を体現できる究極の自己実現メソッドです。これは単なる知識やスキルやノウハウではありません。「人間の本質」に根付いた内面からの人間変革です。誰でもが本当にやりたかった事を発見し豊かで幸せな人生を送れる社会つくりの輪を広げることで貢献したいと考えています。