誰の人生にも、まるで「陰」と「陽」のバランスのように喜びや悲しみが訪れます。
だから自分だけが特別ではないけれど、同じ年のうちに両極端な喜びと悲しみのギャップを経験して、肉親を病気で亡くしたからでしょうか。
限りある人間の生命をどんな風に締めくくりたいか、自分の人生の使命は何だろう、そして心と身体を作っている食事の大切さを、それまで以上に真剣に考えるようになりました。
その後、会社勤めは続けていましたが、もともと学生時代に中国の言語や文化を学んでいたので、週末に中国伝統医学(中医学)の薬膳を学び出したのは自然の流れだったといえるでしょう。
しかし中医学だけで人体の代謝などの生理学を理解するには、あまりに抽象的すぎました。
そこで、漢方薬の薬草と重なることが多いメディカルハーブを通じて、現代医学の生理学・薬理学・栄養学、植物学、そして代替医療の植物療法も併せて学びました。
薬膳フードセラピー(食事療法)のエバンジェリストとして
そうこうするうち、食事だけでなく生活習慣つまりライフスタイル全体でトータルにバランスのよい生活をしないと、心と身体の健康を保つのは難しいと実感し始めました。
そして営業ノルマを追いかけていた外資系企業の勤めを辞め、ライフスタイル医学を教える薬膳教室を開いたのは父の他界から5年後のことでした。
現在は、薬膳フードセラピーの暮らし方「ナチュラル薬膳生活®(薬膳ライフ)」の一部として薬膳フードセラピーの食事療法のエバンジェリスト(伝道師)になり10年以上が経ちました。
そんな自分を今振り返ると人生は夢のようで、わたくしは活かされることに感謝しながら薬膳教室を続けている薬膳ライフコーチです。
未来のビジョンは、健やかな心と身体を創る「ナチュラル薬膳生活(薬膳ライフ)を実践するオトナ女子の家庭薬膳のキッチンドクター達をひとりでも多く世の中に送り出すことです。
そして、健やかに人生の夢に向かってキラキラと邁進する人たちが、日本の家庭から地球規模で増えていく社会の実現を願っています。