SOMA瞑想(ソーマめいそう)は、ラージャ・ヨーガの瞑想法です。
他の方法と同様にこの瞑想法は精神的な実践であり、最終的には心を超越するためにあります。この状態は、三昧(サマーディ)や無心(ウンマニー)とヨーガでは言われます。瞑想の実践により、体の効率的な機能、一般的な健康、心の平静さなどが副産物として得られます。ヨーガの八部門では、瞑想はデャーナ(dhyaana 禅那)と呼ばれています。禅の語源です。
目を閉じて瞑想していると、気持ちが落ち着き、心は深く静まります。想念や雑念が減り、脳は深い休息を得ます。神経系からストレスや緊張がほどけていきます。心身ともにラックスし、溜まっていた疲れも自然に解消されていきます。
SOMA瞑想中、心の動きは静まり、頭や精神が浄化されていきます。内なる知性が輝き、ときどき、静寂に包まれます。頭も心も深い安らぎと静けさを経験します。それが日常生活に様々な恩恵をもたらしてくれます。サマーディでは、心は真我と一つになります。その境地を本来ヨーガ(合一)と呼びます。
瞑想による内面への旅は、五段階に区分されます。1. 揺らぎのある段階、2. 鈍い段階、3. 注意散漫な段階、4. 集中段階、5. 停止段階、です。瞑想により、第四段階、第五段階へと効果的に達します。
瞑想中には、何の考えもなく思考が止まったような、自我意識(私という感覚)がなくなることがあります。そのため、第五段階の停止(ニルッダ)段階は無想三昧とも呼ばれます。この意識状態は、第四意識(トゥリーヤ)または真我意識と呼ばれます。毎日欠かさず実習するとこの状態が定着し、カイヴァリャ(最終解脱)に達するといわれます。