行動分析学の知識については一通り学んだ・・・
しかし、最も必要としていることは
行動分析学を”使って”、
行動に関する問題を解決すること、行動を改善することだ。
そのための知識と技術が欲しい。
行動分析学に希望を見出した多くの人が躓くのが、
いざ「行動の問題を解決しよう」と思った時に、
具体的に何をどうすればいいか分からず途方に暮れてしまうことだと思います。
なぜそうなってしまうのかというと、
行動改善のための「行動レパートリー」が獲得できていないからです。
理論や法則は知っていても、
実際にそれを現場の問題に当てはめて活用するための引き出しが、
圧倒的に不足している状態なのです。
こればかりは本を読んでいても解決することはできません。
必要なのはトレーニングと実践です。
知識を伝えただけでいきなり実践するのはハードルが高すぎます。
まずはトレーニングによって、
行動の問題を解決するための具体的ノウハウを獲得してください。
自転車に乗って自在に移動するためには、自転車に乗る練習が必要です。
そのための場を提供するのが「行動分析学実践講座」です。
[この講座で得られるものはつまり・・・]
行動の知識と技術を「使える」ようになるための講座
行動アシストラボでは「行動分析学入門講座」および「基礎講座」で、
行動に関する重要な知識とそれを使った行動の理解の仕方についてお伝えしました。
なぜヒトが”そう”行動するのかという疑問については、
基礎講座で学ぶABC分析を使うと解消できます。
しかし、私たちの目的は
「行動の知識と技術を日常活動の質の向上に役立てる」
ことです。
理解することはもちろん大切ですが、
それは全て「日常活動の質を向上」させるためにあります。
ゆえに私たちは行動分析学を「使える」というレベルに
到達するためのコンテンツを提供したいと考えています。
入門講座、基礎講座を通して学んだ知識を、
参加者それぞれの日常において使ってもらってこそ、私たちの目指すものが実現します。
行動分析学実践講座は
「行動分析学を使えるようになるには?」
という課題に対する、我々の一つの回答です。
行動分析学を使った種々の具体的ノウハウについて、
トレーニングするための場を提供致します。
[具体的には何が学べるのか]
行動分析学実践講座の主な内容
行動分析学実践講座は「対面またはWebセミナー形式の講座+動画を使った自己学習」を組み合わせて実施します。
時間の制約が少ない動画学習では、広範に渡る行動の諸法則についての知識を学び、
参加者に合わせてフレキシブルに対応できる講座では、実戦形式のトレーニングを中心にします。
具体的には
・2日間の講座 × 3回
・Skypeによる個別サポート4回(じぶん実験)
・全28回に渡る動画講座
をご提供します。
講座の流れおよび主な内容は下記をご覧ください。
初回講座の約2週間前になりましたら、行動分析学の基礎理論を全13回の動画に分けてご案内します。
行動の理解に必要な諸法則から行動分析のやり方までを一通り学べる内容になっています。
講座①までに予習をしておいてください。講座での理解度が高まります。
基礎講座を受講された方には復習になりますので、理解が難しかったところ等を繰り返しご覧ください。
- 1.循環論からの脱却(12分39秒)
- 2.行動とは何か(16分10秒)
- 3.好子と嫌子(12分10秒)
- 4.習得性好子と習得性嫌子(19分26秒)
- 5.強化と弱化(25分10秒)
- 6.ABC分析(23分25秒)
- 7.並立随伴性(17分08秒)
- 8.確立操作(23分59秒)
- 9.弁別刺激(25分04秒)
- 10.プロンプトとオペランダム(20分45秒)
- 11.弁別と般化(13分48秒)
- 12.消去(25分26秒)
- 13.強化スケジュール(15分04秒)
Day 1 - 2
講座①「ABC分析の実践練習 & じぶん実験導入」
講座①では2日間に渡って「ABC分析の実践例の練習」「じぶん実験の導入」を行います。
第1部「ABC分析の実践練習」
行動を分析することは行動変容の基礎です。
実例に近いものを題材として取り上げ、繰返しABC分析の練習をします。
場合によっては参加者自身の行動を、相互に分析し合うワークなども実施しますので、かなり実践的な練習になります。
また行動分析学の基礎知識についての質疑応答、不明点の解消もしますので、自己学習で躓いた点のカバー等もしていきますので、遠慮なくご質問ください。
第2部「じぶん実験導入」
実践経験を通して「知識は使える技術」になります。
実践の対象に最適なのは「自分」です。
行動分析学実践講座では、講座全体を通して「じぶん実験」に取り組んでいただきます。
実際に自分の行動が変わる体験を得て、行動分析学の使い方を学んでください。
次回まで
自宅学習②「行動分析学の実践技術」、じぶん実験①
自宅学習②「行動分析学の実践技術」
講座①終了後、行動分析学の実践技術を全15回の動画に分けてご案内します。
応用行動分析学(ABA)には行動を変えるための具体的な技術がたくさんあります。
自宅学習用に動画をご案内しますので、講座②までに予習をしておいてください。
- 1.行動変容の全体像(27分45秒)
- 2.標的行動の発見(17分31秒)
- 3.行動の測定(13分08秒)
- 4.機能的アセスメント(25分24秒)
- 5.シェイピング(20分47秒)
- 6.プロンプト・フェイディング(33分37秒)
- 7.チェイニング(33分07秒)
- 8.行動的スキル訓練(21分53秒)
- 9.般化の促進(16分34秒)
- 10.消去の適用(23分13秒)
- 11.分化強化(24分30秒)
- 12.弁別刺激とプロンプト(15分03秒)
- 13.確立操作の調整(9分21秒)
- 14.労働コストの調整(11分14秒)
- 15.トークンエコノミー法(28分21秒)
じぶん実験①
じぶん実験を適切に進めるために、講座②開催までの間、Skypeを使って個別にフォローします。
Day 3 - 4
講座②「行動分析学の実践技術」
行動の法則を実践に応用した分野を「応用行動分析学(ABA)」といいます。
応用行動分析学には行動を変えるための具体的な技術がたくさんあります。
しかし技術は知識として学ぶだけでは身に付きませんので、技術を体験するワークを通して身体で学んでいきます。
シェイピングやフェーディングなど、ワークとはいえ実際に「やってみる」ことによって、改めて理解が深まります。
講座②の終了後、引き続きじぶん実験を個別サポートしていきます。
行動改善の「成功例」を増やし、今後のための実用的な引き出しにしてください。
Day 5 - 6
講座③「行動分析・介入のワークショップ」
行動アシストラボで扱ったことのある問題、参加者の悩みを題材に、現状を分析するところから改善策を作るまでを繰り返します。
現実の問題には問題集にない複雑さがあります。
教科書だけで勉強した後に現実の問題に取り組むと、途方にくれることがあります。
そのような複雑な現実の問題にどう取り組んでいくかを、最後の講座で体験しながら学んでください。
実践講座には理解度をチェックするためのテストを用意してあります。
チェックテストで一定水準以上を達成した方には修了証をお送り致します。
修了証をご希望でしたら、講座終了後に申請フォームからお申込みください。
講座日程
講座① 3/23(土)・24(日) 13:00〜17:00
講座② 4/20(土)・21(日) 13:00〜17:00
講座③ 5/18(土)・19(日) 13:00〜17:00
動画ご提供予定日
基礎理論編 全13回 3/9〜
実践技術編 全15回 3/25〜
Skype個別サポート日程
じぶん実験① 3/25〜4/19の間で2回
じぶん実験② 4/22〜5/17の間で2回
※参加者個別に日程調整します
場所
青山会議室 または Zoomを使っての遠隔地からの参加
97,200円(税込)
※お支払い方法はPayPalもしくは銀行振込となります。
※お支払いについてご相談のある方はお問い合わせください。
※過去実践講座に参加したことがある方の再受講は無料です。
一般社団法人行動アシストラボ(以下、ABA-LABO)では、
応用行動分析学を中心とした勉強や研究、実践などを行っています。
行動に関する悩みは、誰もが抱えているのではないでしょうか。
学校や家庭、職場、その他の社会生活において、
自分に対しても、周りの人に対しても。
・やる気はあるのに、続かない
・つい怠けてしまう
・習慣化したい
・どんどん行動できるようになりたい
・周りが思うように動いてくれない
・いくら言っても行動しない
これらの悩みを、人間性や意識などのせいにしてはいつまで経っても解決せず、
そればかりか、自分や周りの人が嫌になってしまうことになります。
行動には原理原則があり、その知識を学び、技術を身に付けていくことで
望ましい「行動」を増やし質を高めることができるのです。
ABA-LABOでは、
行動、とりわけ「人」に関するものを中心に知識や技術を高め、
社会生活においてより質の高い行動を増やすことを目的に活動しています。
これらの活動を通して、あなたの行動についての課題に、
効果的な貢献ができれば大変嬉しく思います。