行動科学を使った「目標達成の仕組み」作り講座
大きな目標を達成するのは難しいことです。
なぜなら成果が出ない間も、コツコツと行動を積み重ねなければならないから。
行動しても手応えが得られないのであれば、行動は次第に消去されていきます。
大きな目標は、そもそもが挫折しやすい構造になっていて、達成できないのが当たり前なのです。
決して僕たちの意思が弱いとか、やる気がないからというわけではありません。
大きな目標を持ち、達成を目指すのであれば行動科学を活用するといいでしょう。
ポイントは本来であればすぐには効果が得られないであろう行動に、どうやって「手応え」を作るか、という点にあります。
結論からいえば、ごく短期間の小さな目標を大量に達成することです。
大きな目標を毎週達成できる短期目標に繰り返し変換しましょう。
小さなたくさんの目標は、僕たちのできることを増やしてくれるし、環境面・リソース面を改善して目標達成に有利な状況を作ってくれます。
毎週の積み重ねはやがて、手応えを感じられず停滞・挫折しているのに比べて、大きな違いを生み出すことになります。
大きな目標に取り組んでも手応えが得られなくて辛い
繰り返しになりますが、なかなか手応えが得られないタイプの目標は、行動を継続するのがとても困難です。
しかも悲しいことに、僕たちが達成したいと望む目標は、大抵がこのタイプなのです。
行動しても手応えがない…つまり変化がないと、僕たちの行動は次第に消去されていき、行動力が低下します。
行動しなければ僕たちを取り巻く環境も変わりませんので、目標を達成しにくい状況が続くことになります。
時々やる気を出して頑張ってみても、たまに頑張るくらいでは手応えを得ることは難しいでしょう。
その時、僕たちが感じるのは停滞感であったり、無力感。
やがて目標に取り組むことすら忌避してしまうようになります。
大きな目標よりもたくさんの小さな目標に取り組もう
この状況を脱するには、少しでも自分と環境を目標達成に有利な状況にもっていくことです。
そのために使えるのが「小さな目標」です。
達成したい大きな目標を、小さな短期間の目標に変化して、その小さな目標をたくさん達成しましょう。
毎週、高確率で達成できる目標を1つだけ設定してください。
そうすれば週間目標を年に数十回以上達成することになりますので、大きな目標に向かって着実に進んでいる「手応え」が得られます。
短期目標に取り組むことは、目標に挫折し停滞するのに比べて、たくさん行動することになります。
その過程を通して技術・能力が向上しますし、リソース・環境についても改善が進みます。
結果として、本来の目標についての効果的な選択肢が増え、自由に、それも成果の得やすい状態で行動できるようになっていきます。
状況に応じて行動しやすい目標を立てることが大切
もちろん、単に毎週目標を立てればそれで解決かというと、そういうわけではありません。
行動科学的にみれば、目標は行動のための「先行条件」であり、とりわけ行動に対する動機づけとして機能します。
逆にいえば、ちゃんと動機づけとして機能する目標を設定しなければ、行動を促す力にはならないでしょう。
難しいことにチャンレジしようとしているのか、スピードが必要なのか、意欲を感じられないでいるのか、過程を楽しみたいと考えているのか…。
僕たちに必要な目標は、その時の状況・状態によって変わります。
適切なタイプの目標を選択することで、行動しやすくなるのです。
結果、小さなサイクルで何度も学びの4ステップ(知る・やってみる・できた・わかった)を実践することになりますので、目標達成に貢献する様々な技術や能力を獲得できます。
また小さいとはいえ目標をたくさん達成しますので、それに伴う成果によってリソース・環境が改善し、目標達成により有利な状況が整っていくのです。
週間目標というツールで成長と環境改善を実現する
大きな目標を達成するために大切なのは、それを達成できる自分に成長したり、達成に有利なリソース・環境を手に入れることです。
週間目標というツールをうまく使うと、次の2つを実現できます。
- 成長:目標について「できること」を増やしていく
- 環境:リソースや環境面の改善によって成果が出やすくなる
繰り返し繰り返し小さな目標を達成することで、遠く感じていたはずの目標が徐々に近づいてきていることを実感できることでしょう。
そうなればたとえ大きな目標であっても、絵に描いた餅ではなく、現実的な、そして実現可能な目標になるのです。
本講座の主な内容
週間目標というツールを活用し、大きな目標を達成できるよう成長し、環境を改善していくために、この講座では次のことをお伝えします。
▶ 1. 目標に挫折する理由と週間目標に取り組むべき理由
挫折しやすい大きな目標に取り組む場合の基本的な考え方。
- チリも積もれば山と…なる前に挫折するのが当たり前
- 行動の法則から目標にどのように取り組むべきかを考える
- 週間目標の持つ効能を知る
- 行動力のフレームワークで目標を分析する
▶ 2. 状況別の適切な目標タイプを知る
僕たちを行動に誘う週間目標の立て方を知る。
- 2つのフォーカスと7つの目標のタイプ
- 意欲がわかないとき
- 難しい目標に取り組むとき
- 誘惑に負けそうなとき
- スピードが必要なとき
- 正確さが必要なとき
- 創造性が求められるとき
- 過程を楽しみたいとき
- 幸福を感じたいとき
- 週間目標設定シートを使ったワーク
▶ 3. フィードバックを機能させて「手応え」を得る
適切なフィードバックがあれば長い道のりも気楽に歩める。
- 手応えがなければどんなに意志が強くても挫折する
- 基準を作ればフィードバックが生じる
- 週間目標と基準はセットだ
- 動機づけされた基準が僕たちの行動を維持させる
- 戦略的な基準が僕たちを正しい方向へと導く
▶ 4. 目標と行動をつなげる計画術
適切な計画は目標と行動をつなぐ最後のピース。
- 行動につながらない計画と行動につながる計画の違い
- 戦略:目標達成の大まかな方針を決めておくべき理由
- 目標と行動をつなぐ最後のピースは「条件型計画」
- 目標達成の障害となることをあらかじめ計画してしまう
▶ 5. 簡単かつ素早い目標達成のサイクルを作り前進する
一週間単位で成長と改善のサイクルを回し続ける。
- 目標を達成する仕組みの全体像
- 目標に取り組むことでなぜ成長するのか
- 目標に取り組むことでなぜ改善するのか
- 簡単に、手軽に目標というツールを活用しよう
▶
担当講師
矢野浩史(行動アシストラボ代表理事/研究員)
日程と参加費について
▷
日程・場所
12/22(土) 13:00〜16:00
都内会議室 または zoom.us での遠隔参加
※場所の詳細につきましてはお申込後にも改めてご連絡致します。
▷
参加形式
会場に来場しての参加
または
zoom.usを使ってのご自宅等の遠隔地からの参加
※zoom.usはSkypeのようなビデオ会議ができる無料のツールです。
お申込後にオンラインのミーティングルームのURLをお送りしますので、
そちらをクリックしてインストール&参加いただけます。
詳細な参加手順につきましては別途ご案内いたします。
▷
参加費
8,100円(税込)
※お支払い方法はPayPal(クレジットカード)または銀行振込となります。
最後に
一般社団法人行動アシストラボ(以下、ABA-LABO)では、応用行動分析学を中心とした勉強や研究、実践などを行っています。
行動に関する悩みは、誰もが抱えているのではないでしょうか。
学校や家庭、職場、その他の社会生活において、自分に対しても、周りの人に対しても。
・やる気はあるのに、続かない
・つい怠けてしまう
・習慣化したい
・どんどん行動できるようになりたい
・周りが思うように動いてくれない
・いくら言っても行動しない
これらの悩みを、人間性や意識などのせいにしてはいつまで経っても解決せず、そればかりか、自分や周りの人が嫌になってしまうことになります。
行動には原理原則があり、その知識を学び、技術を身に付けていくことで望ましい「行動」を増やし質を高めることができるのです。
ABA-LABOでは、
行動、とりわけ「人」に関するものを中心に知識や技術を高め、社会生活においてより質の高い行動を増やすことを目的に活動しています。
これらの活動を通して、あなたの行動についての課題に、効果的な貢献ができれば大変嬉しく思います。
開催要項
開催日時 |
2018年12月22日(土)
開場 12:50
開始 13:00 終了 16:00 |
---|---|
場所 |
ウィン青山1115号室 東京都 港区南青山2-2-15 ウィン青山内1115号室 |
参加費 |
行動科学的「目標達成講座」 参加費 8,100 円 |
お支払方法 | |
定員 |
5 名 【残 1 席】 |
申込受付期間 |
2018/11/19(月) 03:26 ~ 2018/12/22(土) 13:50まで |
主催者 |
一般社団法人行動アシストラボ |
お問い合わせ先 | 矢野 浩史 |
お問い合わせ先電話番号 | 080-4324-5830 |
お問い合わせ先メールアドレス | info@aba-labo.org |