深谷圭助教授が提唱した【辞書引き学習】をご存知ですか?
「辞書引き学習法」とは、主に、「国語辞典」を活用して学ぶ学習法と「漢字辞典」を活用して学ぶ学習法をさします。
国語辞典を活用する「辞書引き学習法」は、かな文字を習い始める小学校1年生から国語辞典を与えることで、日常生活における疑問や、子どもの生活上で登場するものやことを調べさせ、自ら学ぶ態度や自ら学ぶ学び方を習得させようとする学習法です。
また、漢字辞典を活用する「辞書引き学習法」は、漢字を習い始める小学校1年生から漢字辞典を与えることで、漢字の部首に着目して、漢字を調べたり、系統的に覚える学び方を習得させ、自ら漢字を興味を持って学ぶ態度や漢字を読み書きする力をつける学習法です。
「辞書引き学習法」は、付箋紙に、辞書で調べた言葉を書き込み、辞書にはさむというプロセスに特徴があり、小学校1年生の児童でも、数千枚の付箋を辞書にはさむようになります。
従来、学習指導要領上では、小学校3〜4年生からの指導することとなっていた辞典指導を小学校1年生から、しかも文字を教えるタイミングと同時に導入するというあまり例のない指導法であったが、『7歳から「辞書」を引いて頭をきたえる』(すばる舎)の刊行以来、全国各地で、小学校低学年からの辞書指導を行う小学校、塾、家庭などがあらわれるようになりました。
就学児がIT機器を活用してインターネットで調べることが当たり前になった現在、情報を入手することが簡単になりすぎるあまり、記憶の定着・知識の習得という意味では、むしろ難しくなっているという問題意識を持っています。
また、インターネットで断片的な情報(非連続型テキスト)を収集するだけでなく、物事の脈絡やストーリー(連続型テキスト)を読み解くことが、情報リテラシーの習得には必要であると考えており、今回深谷教授をお招きしてワークショップを開催することになりました!
本セミナーおワークショップを通して、辞書を引いて言葉と言葉を関連付けてインプットするという、一見手間がかかる「辞書引き学習法」が、情報リテラシーを高めるために有効であるということを、就学児をもつ保護者に対して伝えたいと考えています。
(お子様同伴の方は、文字が読める未就学児から小学生とさせていただきます)
夏休み前の週末に、親子で新しい学びを習得し、良い夏休みとなるような時間にできたらと思っています。皆さまのご参加をお待ちしております!
当日は新刊や辞書の販売等の物販スペースもありますのでご利用ください。
また自宅に帰宅したあとに復習用のDVD(深谷先生監修)をお渡しいたします。辞書引き学習に必要な付箋もご用意しております。
「辞書引き学習法」の開発、提唱者 深谷圭介(ふかやけいすけ)先生
1965年生まれ。愛知教育大学卒業。名古屋大学大学院博士後期課程修了。2005年、立命館小学校の設立メンバーとなり、同校教頭を経て、08年4月より同校校長。2010年4月より中部大学現代教育学部准教授。2014年11月発売、小学館「例解学習国語辞典 第十版」「例解学習漢字字典 第八版」の編集代表となる。現在、中部大学現代教育学部教授。新刊に、かんき出版「小学校6年生までに必要な語彙力が1冊でしっかり身につく本」や日本図書センター「四字熟語 キャラクター図鑑」などがある。